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JAILA 第10回全国大会報告(2022年3月19日 オンライン開催 [開催校:岡山大学])

 JAILA第10回全国大会(令和4年3月19日、オンライン開催)のご報告をさせていただきます。今大会も多くの方にご参加いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
 当日の懇親会の様子をご紹介いたします。
 プロシーディングズにつきましては、しばらくお待ちください。

第11回全国大会については、開催場所、開催形式を現在検討中です。




大会参加者(発表者、視聴者、運営委員)集合写真

集合写真1  

情報交換会(集合写真)

集合写真2  

優秀ポスター賞授賞式

優秀ポスター賞は、北和丈先生(東京理科大学)、土屋結城先生(実践女子大学)による発表「四股名の番付表-コーパス言語学で辿る名付けの変遷」が受賞しました。おめでとうございます。
懇親会    

研究発表一覧およびプロシーディング/発表資料(PDF形式)

※ 下表は「研究発表」の中で当日ご発表のあったものです。

※ ポスターセッションの概要については、大会概要(PDF)をご覧下さい。

※ プロシーディング、発表資料はPDF形式となっております。「proceedings」とあるリンク部分をクリックして、ご覧ください。なお、ご覧いただくためには、PDF閲覧用ソフトが必要です。下表のBrowseボタンをクリックしても表示されない場合は、以下のアドビシステムズ社のサイトからPDF閲覧ソフト(Adobe Reader等)をダウンロード、および、インストールしてください。

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題目

発表者 proceedings 発表資料
1 学校文法的アプローチと認知言語学的アプローチによる定冠詞の理解の変化:英語冠詞指導法開発のための比較研究 重本 晶生  
  英語の冠詞は日本人英語学習者にとって習得が困難なものであり、記述上の正確性を担保しながらも学習者に分かりやすい冠詞指導法の考案が待たれている。本研究では、学校文法的アプローチと認知言語学的アプローチによる二つの指導法を実践して結果を比較し,それぞれの特長を分析する。そうして日本人英語学習者に対して効果的な指導を考察し,日本の学校英語教育における冠詞指導の進歩に寄与することを目的とする。
2 Punsを用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究 佐藤 駿 proceedings  
  本研究は、新出語彙・イディオムを含むEnglish puns(英語の洒落)を用いた協働学習における、punsの読解と新出語彙・イディオムの理解についての研究である。協力者は英語教育を専門とする大学生8名であり、2人一組のペアで新出語彙・イディオムを含むpunsを読解する活動を観察した。その結果、学習者のpunsの解釈プロセスと、punsに含まれる新出語彙・イディオムを理解する際の会話などが示された。この調査を通して、punsの活用が協働学習における語彙・イディオム学習の新たな可能性を示した。
3 英米児童文学を素材としたコーパスデータ駆動型言語学習(DDL)の展開 奥 聡一郎  
  本発表では、英米児童文学を教材としたコーパスデータ駆動型言語学習(DDL)の実践を報告する。コーパスを分析し、協働学習の中で言語への気づきを高めるDDLの可能性と限界については多くの文献で言及されている。WmatrixやThe CLiC appなどの新しいコーパス分析ツールの活用を中心に、品詞、文法、意味タグなど文体的な特徴につながる観点からテクストを分析する教室での取り組みを紹介し、コーパス文体論の可能性も示す。
4 地方のインバウンド観光とヴィーガン対応-飲食店と小売店における表示について- 徐 沇廷
松浦 芙佐子
黎 暁妮
韓 雲冬
proceedings  
  東京オリンピックに向けて食の多様性とヴィーガン対応が注目されていた。しかし、大会前に市場に出たヴィーガン向け製品の中には既に市場から撤退したものもある。本発表では、日本の一地方都市の飲食業や小売業におけるヴィーガン対応の課題を取り上げ、特に、飲食店のメニューや小売店の商品陳列においてどのようにヴィーガン対応が明示されているのか認証マーク活用や多言語表示の現状と課題について論じる。
5 学修支援としての留学相談サービスとその課題 大西 好宣 proceedings  
  2010年以降、政府は日本人学生の海外留学をより一層進めるため、多くの大学と協力しながらグローバル人材育成に力を注ぎ始めた。留学を検討中の学生にしてみれば、学内の留学相談窓口はとても頼りになる存在だが、その利用実態は今まで必ずしも明らかとなっていない。そこで今回は、学生時代に海外留学経験のある20歳から35歳までの男女500名を対象に学内の留学相談に関するアンケート調査を実施した結果を報告する。
6 弱くも従順でもないOpheliaの言語:視覚情報に惑わされずにHamletを読んでみる 齋藤 安以子  
  ShakespeareのHamlet中のOpheliaは狂気・ジェンダー・政治などの視点で研究されてきたが、多くの場合、前提は絵画や映画が描くように「若く・美しく・弱く・従順な犠牲者」である。しかし戯曲を厳密に読むと、彼女の発話は無礼だったり強引だったり、なのに罰せられない、など、他の人物と質的に異なる。本研究では、台詞が描く劇中の人間関係から逆に戯曲発表時のOpheliaのキャラ設定を再構築してみる。
7 文学能力モデルに基づいた評価の有用性の検討:相関を用いた文学読解定期試験結果のベイズ推計による分析 西原 貴之 proceedings  
  英語学習者の文学読解パフォーマンス評価の構築を目指して、その理論的な基盤として文学能力モデルの統一化が目指されている。本発表では、「一般言語・読解能力」、「言語の創造的側面を評価する能力」、「作品から解釈を作り出す能力」についての設問での学習者のパフォーマンスに関してベイズ推計に基づく相関分析を行う。このことを通して、学習者の文学読解パフォーマンス評価における文学能力モデルの有用性を検討する。
8 近現代史の授業教材としての万国博覧会の考察 小川 正人  
  2018年3月に告示された新しい高等学校学習指導要領によって、2022年度から地理歴史科において、近現代史を中心とした日本史と世界史の融合科目である「歴史総合」が実施される。本発表では「歴史総合」の観点である「近代化」「大衆化」「グローバル化」のショーケースともいえる万国博覧会の170年以上の歴史を紐解きながら、「歴史総合」授業における万博の活用を含めた内容構成を示唆する導きを目的とする。
9 大学生が獲得すべき「教養」とは何か 松村 一徳  
  大学生の時期にある人間がその発達段階において獲得すべき「教養」とはそもそも何かについて、ルドルフ・シュタイナーやジョン・スチュアート・ミルなどの教育思想、心理学の見地から検討し、教養科目や専門科目の別に関わらず目指すべき大学教育のあり方について提案する
10 英語に堪能な若手小学校教師の英語音声指導観の変容過程①-授業実践に関する省察に焦点をあてて- 和田 あずさ  
  本発表は、第9回JAILA全国大会の口頭発表で事例とした英語に堪能な若手専科教師に引き続き焦点をあて、小学校段階での英語音声指導に関する教師の信念がいかに形成されていくかについて報告する。特に本発表では、平成27年改訂の学習指導要領に基づくカリキュラムや検定教科書、第二言語としての英語話者であるALTとのティーム・ティーチング、感染症対策による各種制限など、前年度と同様の状況下で指導に携わる中で、当該教師の英語音声指導観に関する語りがどのように変容したかに着目する。
11 ドイツの対外言語普及と日本におけるドイツ語教育 山川 智子 proceedings  
  過去の克服を目指すドイツは次世代へ歴史を語り継ぐことで、国際社会の信頼を取り戻しつつある。こうした歴史教育の取り組みはドイツの対外言語普及にも影響を与えている。本発表では、戦後ドイツの対外言語普及の変遷を「複言語・複文化主義」という視点から考察する。さらに、ドイツ語の国際的な位置づけが、日本におけるドイツ語教育に及ぼす影響についても考え、国際文化交流とドイツ語普及の連環を示す。
12 留学生に対する宗教的配慮の在り方とは-ムスリム少数在籍校の視点から- 坂本 みのり
北川 愛夏
乾 美紀
 
  2008年に発表された「留学生30万人計画」の目標達成に伴い、留学生数が増加している。同時に日本でもムスリム留学生の増加が注目され、今後増えつつあるとの見通しがあるため、社会文化的にムスリムへの理解と対応が必要となってきた。本研究では、大学がムスリム留学生に行っている対応がどの程度認知され、どの程度有効に利用されているか、そしてムスリム留学生がどのような要望を持っているかについてムスリム少数在籍校で調査を行った結果を報告する。
13 性の多様性とダイバーシティに関する基礎的研究-LGBTQフレンドリーなキャンパスづくりのために- 内田 果歩
中尾 瑠希
乾 美紀
 
  国際的に、多様な性に関する議論が活発になっている 。本研究の目的は、LGBTQ フレンドリーなキャンパスづくりのための効果的な取り組みを検討することである。まず、大学生に性の多様性に関する意識調査を行った。その結果を踏まえて、キャンパス内におけるLGBTQ+の可視化に必要な取り組みを検討、実施し、それらが学生に与える影響を明らかにした。またLGBTQ+当事者へのインタビューを通し、LGBTQ+を可視化することについて当事者目線でのメリットと課題を明らかにした。発表ではこれらの結果を報告する。
14 コロナ禍で見つけた国際協力の新たな可能性~学生団体CHISEの新たな挑戦の記録~ 森 菜々子
門傳 みこ
西尾 美羽
 
  本発表の目的は、このコロナ禍で、我々学生団体CHISEが行った活動・支援の報告を通し、渡航できない環境下で発見した、国際支援の新たな可能性について提示していくことである。まず、パンデミック前の現地での活動を通して見えてきた現状と課題を報告する。次にパンデミック後に行った、オンラインスタディーツアーや現地大学生との交流、伝える活動、資金集めなど、コロナ禍であるからこそ行えた活動の成果について報告していく。
15 明治大正期の英語圏童謡受容-竹久夢二と薄田泣菫の翻訳 風早 由佳 proceedings  
  岡山県で生まれた竹久夢二(1884-1934)は美人画で知られる画家である一方で、英語圏伝承童謡を翻訳した功績でも知られている。また、同時代に活躍した岡山県出身の薄田泣菫(1877-1945)もクリスティナ・ロセッティの詩を翻訳している。明治大正期の英語圏童謡翻訳が盛んになる時代にこの二人の詩人が互いに影響を与え合いながら、どのように英語圏伝承童謡を受容していたのか考察する。
シンポジウム 日本国際教養学会設立10周年記念シンポジウム
JAILA10年間の歩みを振り返る―「国際教養」の未来を見据えて
岩中 貴裕
大西 好宣
佐藤 宏子
寺西 雅之
吉田 裕美
proceedings  
   JAILAは2011年9月に設立され、第1回の全国大会は2012年3月17日に開催された。JAILA10周年を記念する第10回大会では、設立以来本学会と深いつながりをもってきたメンバーが集い、学会としてのこれまでの歩みを振り返りたい。特に「国際教養」を中心とする当該分野において、この10年間でどのような変化が起こったか、また10年先にはどのような変化が予測されるかについて議論を深めていきたい。  岩中は、高等教育機関で提供されるべき英語教育について問題提起を行う。2020年3月に成美堂より刊行した英語テキスト『大学生のための国際教養』(日本国際教養学会編著)に触れながら,大学英語教育のあるべき姿について考察を加える。高等教育を専門とする大西は、海外との比較という観点から、ウイズコロナ、アフターコロナ時代の大学や学会のあり方について展望する。佐藤は、2008年のリーマンショック後に日本で初めて社会問題として語られるようになった「子どもの格差と貧困」、コロナ禍で加速した少子化と教育格差に焦点を当て、社会学の視点から話題提供した上で、これからの大学と学会の学術活動について考えてみたい。寺西は、少子高齢化、グローバル化、技術革新、そして国際情勢の動乱がもたらした社会変化が、(日常的な)コミュニケーションの在り方にもたらした影響に焦点をあて、今後我々、そして学生が身につけていくべき教養・スキルについて考えてみたい。吉田は、「共存」をキーワードとして、ハワイをフィールドとした移民研究・社会言語学を専門とし、国際教育から国際政治の世界に移った経緯を振り返る。そして、現在携わるSDGsと科学技術政策を中心に、今とこれからを「学際共創研究」の観点から見つめたい。 国際教養は、多岐にわたる分野である。フロアからの積極的な質問・コメント・情報提供をお願いしたい。

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