ホーム > 活動報告 > 第9回全国大会

JAILA 第9回全国大会報告(2021年3月13日 オンライン開催 [開催校:岡山大学])

 JAILA第9回全国大会(令和3年3月13日、オンライン開催)のご報告をさせていただきます。今大会も多くの方にご参加いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
 当日の懇親会の様子をご紹介いたします。
 またプロシーディングも掲載しておりますので是非ご覧ください。

第10回全国大会については、開催場所、開催形式を現在検討中です。




懇親会の様子

懇親会

   

研究発表一覧およびプロシーディング/発表資料(PDF形式)

※ 下表は「研究発表」の中で当日ご発表のあったものです。

※ ポスターセッションの概要については、大会概要(PDF)をご覧下さい。

※ プロシーディング、発表資料はPDF形式となっております。ご覧いただくためには、PDF閲覧用ソフトが必要です。下表のBrowseボタンをクリックしても表示されない場合は、以下のアドビシステムズ社のサイトからPDF閲覧ソフト(Adobe Reader等)をダウンロード、および、インストールしてください。

アドビリーダーを入手
最新版をダウンロード

別ウィンドウ(別タブ)で開きます。

No.

題目

発表者 proceedings 発表資料
1 教育文体論を用いたライティング分析-日本人EFL学習者の母語と外国語習熟度の関連性を探る 吉田 安曇
寺西 雅之
西原 貴之
那須 雅子
proceedings  
  日本における早期英語教育に警鐘を鳴らし、母語教育の重要性を論じる研究や意見は多いが、実際に母語教育が外国語学習に及ぼす影響について具体的なエビデンスを示した研究例は少ない。本発表ではまず、日本人英語学習者に対して実施したアンケート及びインタビューの分析結果に基づき、読書を中心とした母語教育が英語習得に与える影響について考察する。さらに同学習者を対象に行った英語ライティング課題を取り上げ、「母語読書グループ」と「そうでないグループ」の間に見られる英語力の違いや文体の特徴を分析し、「母語教育」及び「早期英語教育」と英語習熟度との関連について考察する。最後に、分析結果を踏まえて、母語と英語学習のバランスを中心に、今後の英語教育への示唆について考察する。
2 鑑賞と表現を融合した音楽ワークショップが児童の音楽に対する態度に与える影響 -アンケート調査及び半構造化面接に基づいた考察 小野 隆洋
岩中 貴裕
proceedings  
  本研究は,文化芸術活動によって児童の音楽に対する態度がどのように変化するのかを明らかにすることをその目的とする。785名の児童と5名の教員が調査に参加した。児童は文化芸術活動に従事した後にアンケートに回答した。教員に対しては,半構造化面接を実施した。収集したデータを分析した結果,文化芸術活動によって,児童の感情面,音楽に対する態度,表現しようとする意欲に肯定的な影響がもたらされることが示唆された。
3 アメリカにおけるリベラルアーツ・カレッジの現況 長野 公則 proceedings  
  リベラルアーツ・カレッジの存在は、アメリカの大学制度の特色の一つである。アメリカのリベラルアーツ・カレッジは、学生数が2千名前後の少人数で、学士課程教育に重点が置かれている。また学生のキャンパス内外での体験学修に特色がある。本発表では、アメリカのリベラルアーツ・カレッジの現況を学士課程教育と財務の観点から分析する。
4 「越境作家」を研究する「私」―文学研究における当事者性の問題― トーマス・ブルック    
  複雑な文化的背景を持ち、一つの「国民文学」に還元されにくい「越境文学」をめぐる研究は多くの難問に面している。客観的な論述は、研究対象からの一定の距離を条件とするが、「越境文学」の「特殊性」ゆえ、それを扱う論者は自らの「当事者性」に向き合わざるを得ず、研究対象との適切な距離を確保することが困難になる。本発表では、日本語で創作を行う「越境作家」をめぐる先行研究に触れつつ、「当事者性」の問題を追究する意義と可能性を考察する。
5 ESPと文学的教材-「ビジネス英語」で使う文学の映画- 久世 恭子 proceedings  
  文学や映画などの創造的教材は、英語教育においてその意義は認められているものの、実際の授業で使う場合には場面が限定される。本発表では、大学経営学部のビジネス英語の授業でThe Remains of the Day (映画)を用いた実践例を取り上げ、言語活動や学習者の反応を紹介することによって、ESP (English for specific purposes) の授業など従来より広範な状況で文学的教材を使用する意味を議論する。
6 日本人大学生英語学習者の文学的物語教材読解時のつまずき:誤答分析を通して 西原 貴之 proceedings  
  本発表では、日本人大学生英語学習者の文学的物語教材読解時のつまずきを調査した結果を報告する。学習者に内容理解に関する設問に取り組ませ、多くの学習者がつまずきを示した箇所を文章中から抽出した。その結果、「学習者の語彙力不足が関わる箇所」、「学習者の文法知識不足が関わる箇所」、「学習者の英語文化に関する知識不足が関わる箇所」、「客観的相関物が見られる箇所」、「命題間の関連性が明示されていない箇所」、「修辞的な表現が用いられている箇所」、で多くの学習者がつまずきを起こしていた。
7 「ヘルスツーリズム」の展望と期待~超高齢化社会と観光業の観点から 栗栖 美帆 proceedings  
  我が国は現在、少子高齢化社会であり、超高齢化社会が抱える医療費・介護費の増加、労働者人口の減少や地域の過疎化問題に直面している。
本発表では厚生労働省が定めた「健康寿命延伸プラン」の観点から、健康と観光をテーマにした「ヘルスツーリズム」を考察する。ヘルスツーリズムを通して、健康寿命の延伸が期待できるだけでなく、日本の自然豊かな国土や四季を活かした各都道府県の観光業を盛り上げることは、地域の活性化や少子化対策、さらには、コロナ禍で落ち込んだ日本の基幹産業である観光業界にも光を当てることになると考える。
8 小学校における英語音声指導の変容に関する事例研究 ―英語に堪能な若手専科教師に焦点をあてて― 和田 あずさ proceedings  
  2020年の学習指導要領全面実施により小学校英語教育が拡充される中、文脈固有性を踏まえた多様な実践知の共有が求められている。特に英語音声指導は、小学校英語教育の中核に位置づきながら、目標や内容が明示されておらず、そのあり方は個の教師に委ねられている。そこで本発表では、英語に堪能な若手専科教師を事例とし、参与観察と継続的な省察から導かれた英語音声指導とその拠り所となる教師の信念の変容過程について報告する。
9 映画を活用した仮定法と関係詞の指導法―コミュニカティブな文法指導を目指して― 松浦 加寿子    
  英語教材としての映画は、動機付けやリスニング指導などに有効であるとする研究は見られるが、文法指導に関する研究はほとんど見られない。本研究の目的は、映画を活用した文法指導と文字情報のみの文法指導を比較し、各指導法による文法項目の定着度を検証することである。本発表では、理解が難しいとされる仮定法と関係詞を取り上げる。映画における具体的なコミュニケーションの場面を通してより効果的な文法指導を提示したい。
10 感覚と創造の遊び場の提案~創造性教育・STEAM教育・SDGsをめぐる展開の可能性~ 尾崎 未登利
伊藤 慶孝
戸田 実咲
西澤 智子
頼 静雨
岡田 和也
   
  本発表は、多義的視座(creation+borderless)から、アジア圏の人々がそれぞれの境界を越えて繋がる“遊び場”のプロジェクト提案の内実を明らかにする。創造性を刺激するワークショップを展開して感覚を遊びの観点から創造性教育の可能性を問い、性別・年齢・文化・国籍等の多様な集団に、「ことば」の再認識や五感に働きかける遊びによる変容・差異・受容に関して論じる。オンライン環境において人と人が繋がり、時間や空間を超えて創造的な瞬間を共有することの可能性についても報告する
11 日本語(母語能力)を活かした英語学習法の開発 ―大学一般教育の場合― 中尾 佳行 proceedings  
  日本語に際立ってあるものが英語に全くないものでもないし、また英語に際立ってあるものが日本語に全くないものでもない。両言語は共通項をもちながら、それぞれ際立った特徴がある。大学の一般英語の授業において、初めに両言語の共通点と相違点に注目させる小テストを行い、その気づきをセットテキスト(リーディング力を高める教材)の読解に転移するよう促しを行った。小テストの文脈を深く、同時にその文脈から離れて抽象的に広く理解することを試みた。どのような成果と課題点があったか、一つのケーススタディを報告したい。
12 オーストラリアの日本語教育におけるALTの自律的学び 坂本 南美    
  日本の公立小・中・高等学校では、英語授業にAssistant Language Teacher (ALT) が導入されてから30年以上、日本人英語教師や小学校の担任教師とALTとのティーム・ティーチングが実現し、コミュニカティブな言語活動が実践されてきた。他国のALTはどのように外国語授業に関わっているのだろうか。本研究では、日本とオーストラリアのALTについて比較しながら、パースで日本語教育に携わるALTの自立的な学びを検証する。
13 コーパスから読む児童文学と感覚表現 奥 聡一郎    
  本発表では、コーパス化された英米児童文学を素材に、登場人物と感覚表現に焦点をあて、文体的な特徴を明らかにする。感覚にかかわる動詞、形容詞、副詞を日英対照的な視点からとらえ直し、成長物語やファンタジーなどのジャンルにみられる表現の特徴をコーパス文体論の視点から分析する。さらに言語教育への応用として読解力養成の必要性も踏まえ、児童文学作品を読解教材とするために具体的な方略を提示したい。
14 マーガレット・アトウッドの児童書における「サバイバル」の意義 風早 由佳 proceedings  
  Margaret Atwood(1939-)はカナダの作家、詩人、批評家である。これまで60冊以上の作品を出版しており、数々の文学賞を受賞している。AtwoodはThe Journal of Susanna Moodie (1970)においてカナダに生きることを選択する者は“Violent Duality”を選択し続けることになると述べているが、この「二重性」はAtwoodの小説、詩集を読み解く上で重要なテーマとなる。本発表では、初期詩集The Circle Game (1966)、The Journal of Susanna Moodie を取り上げ、カナダの自然描写の中に現れるViolent Dualityの表出について分析する。
15 外国人児童生徒の日本語能力と指導方法に関する一考察 乾 美紀
赤松 七海
坂本 みのり
丸山 大輝
岩田 直人
任 遠
   
  本研究の目的は、外国人児童生徒の日本語能力の差異がどのような要因(家庭環境、国籍、来日年数、本人の性格等)により生み出されているのかについて、明らかにすることである。そしてその日本語能力の違いを元に、子どもたちをどのように指導するのが効果的なのかを実際の教育現場にて実践してみることである。
研究の方法としては子どもたちへのアンケートや地域ボランティアへのインタビューを採用する。これらの結果から今後の外国人児童生徒への教育支援に活かす方法を検討する。
16 英語多読授業のオンライン実践報告 草薙 優加
深谷 素子
小林 めぐみ
proceedings  
  本研究グループは、これまで英語多読書籍を使用し多様な多読アクティビティを開発してきたが、今般の新型肺炎コロナウィルス感染拡大によりオンライン対応を余儀なくされている。本発表では、このような状況の中、いかに電子多読書籍の使用し、双方型遠隔授業による多読の指導を実施したかについて、具体的な対応方法・工夫、対面式とオンライン形式の長所短所、学生の反応(アンケート結果)等とあわせて報告したい。
17 ラオス少数民族の就学経験に関するフィールド調査 -モン族とレンテン族の比較から― 三木 香菜子
乾 美紀
   
  開発途上国において少数民族は教育へのアクセスが限定されがちである。本研究の目的はラオスの少数民族の人たちが「いつなぜ学校を辞めたか」について明らかにするために、インタビュー調査を行った結果を報告する。特にラオス北部に住むモン族とレンテン族を調査対象とし、同じ少数民族でもどのような差異があるかについて検討する。さらに、フィールド調査の結果を起点として、どのような方法であれば学校を辞めることを防ぐことができたかについて検討する。
18 ラオスの「地図にない村」に学校を ―学生国際協力団体CHISE(チーズ)の挑戦― 北川 愛夏
奥山 初音
   
  本発表の目的は、学生団体CHISEの活動・支援の報告をするとともに、現地での活動から見えてくる教育問題や現状を分析し、明らかにすることである。まず、昨年から新しく支援を始めた村を紹介し、旧校舎から新校舎ができるまでの支援の流れ(募金、資金調達・寄付について)を報告する。次に、コロナ禍において新たに挑戦した「オンラインスタディーツアー」によって得た現地の情報をもとに、今後の活動計画について報告する。

▲ページの先頭へ