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JAILA企画 西粟倉ツアーのご報告

 去る9月22日に、岡山県西粟倉村(http://nishiawakura-fan.jp/  ※別タブ/ウィンドウで開きます。)を訪れました。森林を大切に守り後世に伝えるために、あらゆる知恵を絞って新しい歩みを続ける西粟倉村の魅力を、実体験として味わいました。当日は、現地の方と語りあうことを通じて、「森林国としての日本」のみならず、「世界の中の日本」、「人間と自然の共生」、「地域とグローバル」・・・、環境、経済、文化など様々な視点から現代社会を考えてみることができました。森林を登った後は、道の駅「旬の里」で西粟倉の旬の食材をふんだんに使った季節のお料理をいただきました。夜は、「あわくら荘」でおもてなしの会席料理をいただき、参加した皆さんと交流を深めました。小さな子供から大人まで、美しい自然のなかで、思い出に残る秋の一日を満喫しました。


ツアーの様子


午前中は、アテンドの方の説明を聞きながら、若杉天然林を散策しました。


ほとんど全員が歩いて若杉天然林を登頂しました。


原生林と人工林の違いを見ました。


赤茶色のカエルを発見!


子ども達は、自然の中でいろいろな生きものを見つけました。


山頂から鳥取県、兵庫県、岡山県の県境を見渡しました。


山頂で記念写真。


下山して全員集合。


午後のアクティビティ(1)の「木工体験のワークショップ」の様子。木工体験ができる「森の学校」(http://nishihour.jp/)は、廃校となった影石小学校の建物を利用しています。当時のまま残された教室で、スタッフの方の説明を受けました。


西粟倉の森林から伐採した木材を使って手作りのバターナイフを作りました。


カッターナイフや紙やすりを使って、真剣に削って磨きました。


午後のアクティビティ(2)の「林業コース」では、現地で、森林伐採から生産加工までのプロセスを学びました。


森林は、人の手を入れなければ維持することができません。「間伐」は、木々の成長により混み合った林地で、一部の杉やヒノキなどを間引き、森林の中に太陽光を入れる作業です。丁寧に間伐を行い、人の手をいれることで立派な針葉樹が育ちます。(http://www.zenmori.org/kanbatsu/


森林の根もとに繁殖するミツマタを伐採し、和紙作りの資源として活用しています。これも、豊かな森林を守るための歩みです。


杉は、みずから防虫剤を作り出しているので、木材をその山地の住宅材として利用することは、理にかなっています。人間が自然とともに共生するための知恵「地産地消」を林業の中にも見つけました。


長い年月を経て、人の手が加えられた森林は、美しく威厳があります。


伐採された木材を使った商品の開発、生産、加工を行っている工場を見学しました。


間伐材を利用した新しい商品開発を進めています。間伐材を利用した製品を、私たち消費者が意識して購入することによって豊かな森を守り育てることに貢献できます。例えば、間伐材から作る割り箸を使うことは、森林破壊ではなく、実は森林維持のために役立っています。


間伐材を使った手作りの乾燥装置。機材もすべてゼロからスタートして試行錯誤で作られたそうです。いたるところに、西粟倉の皆さんの森林への熱い想いが込められています。


森の学校西粟倉にて。案内をしてくださった現地スタッフの井上様と坂田様と一緒に。


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